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1990年代のブロメリアの世界の中心は、アメリカに本部を置くブロメリア協会(現在The Bromeliad Society International/1950年設立)、そして欧州のブロメリア界をリードするドイツブロメリア協会(Die Bromelie)などがあり、ブロメリアの研究で世界をリードしてきました。
当時のブロメリアの世界の中心は、アメリカであり、フロリダ州のマリーセルビー植物園には世界のブロメリアの新種の同定を行う最先端の施設がありました(BIC/Bromeliad Identification Center)。その所長として、ブロメリア界の最高の頭脳と称されたのが、故・ハリー・ルーサー(Harry Luther)氏です。欧州では、類稀なる偉大な植物学者・故ラウー教授(Prof. Werner Rauh)、そして、ティランジアの新種発見・新種記載で世界の先端を突き進んだ故エーレルス氏(Renate Ehlers)が居ました。どちらも素晴らしい論文を会報誌に掲載・発表し、趣味家を唸らせるのみならず、学術レベルでも世界の最高峰でした。しかし、当時のブロメリア後進国の日本には、趣味家をまとめるような組織がなく、世界との交流も限られたレベルでした。
1996年にフロリダ州・オーランドで開催された国際ブロメリア会議に滝沢弘之氏(現・日本ブロメリア協会・会長)は、日本人として初めて参加しました。この時から、滝沢氏は国際ブロメリア会議に足繁く通うようになり、世界の研究者との関係を強めてきました。ハリー・ルーサー氏やエーレルス氏は勿論、ブラジルのブロメリア研究で世界的に有名なエルトン・レメ(Elton Leme) 氏、ウィーンのウォルター・ティル(Prof. Walter Till)博士、オランダのエリック・ゴウダ博士(Eric Gouda)、エクアドルのホセ・マンサナレス氏(Jose Manzanares)などなど、世界のブロメリア研究者らとの強いコネクションを築き上げました。日本ブロメリア協会は、国際ブロメリア協会と提携し、国際ブロメリア協会の日本支部も兼任しています(2000年より)。
1998年6月21日に、ティランジア・ハンドブックの両著者、現会長・滝沢弘之氏と現事務局長・清水秀男氏の呼びかけで日本ブロメリア協会が発足しました。発足に合わせて日本ブロメリア協会会報などの定期刊行物も発刊するようになりました。
協会発足から23年を経過した2021年6月現在、会員数は400名の規模となり、会報は56号までの発行を重ねました。私たちブロメリア協会は、メンバーの若さと熱意で世界中の愛好家と国境を超えた交流をしています。毎年開催されるイベントは、ブロメリアの普及を目的とした販売イベントを始め、展示会、見学会、そして世界レベルの講演もあり、若さと熱気に溢れています。関東中心で開催されていたイベントも2018年の大阪イベント(於・パインブルックリン)を契機として、関東・関西のイベントのバランスも良く、北海道や沖縄、更には海外からご参加をいただくまでになりました。
同じ趣味を持つ者同士が心ゆくまで植物を語り、情報を交換し、また飲み明かす、そんな趣味の原点に立って運営されているのが、日本ブロメリア協会です。
協会に在籍する全国の会員と繋がり、情報交換を行ってみませんか?
ブロメリアに興味がある方は是非日本ブロメリア協会への加入をお勧めいたします。
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